マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎とは?どうやってうつる?

マイコプラズマ肺炎とは?どうやってうつる?肺炎マイコプラズマという微生物によって引き起こされる肺炎です。学童期~青年期(5~12歳)の年代によく現れ、軽度の風邪症状や気管支炎、肺炎と様々な症状を引き起こします。潜伏期間は比較的長く、1~4週間ほどです。
マイコプラズマに感染して、肺炎になるのは全感染者の3~5%程度だと言われています。
マイコプラズマ自体の感染力はそこまで強くありません。しかし、飛沫や濃厚接触にて感染するため、注意が必要です。

感染経路

咳やくしゃみなどを通して感染します。特に家族内などの濃厚接触があると、感染拡大が起きやすくなります。 秋から冬に流行することが多いのですが、1年を通してみられます。

症状

  • 咽頭痛
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

感染後に発熱し、その後だんだん咳が強くなっていくという症状が特徴的です。

受診の目安

  • 呼吸が苦しそうにしている
  • 顔色が悪い
  • 咳が激しく眠れない
  • ぐったりとしている

潜伏期間

1~3週間程度

このような症状はもう一度受診を

  • 高熱が続く
  • 咳込みがひどく、息づかいが荒い
  • 元気がなくなってきた

マイコプラズマ肺炎の検査方法・診断基準

マイコプラズマ感染症を診断する方法は、以下の通りです。

  • 血液のマイコプラズマに対する抗体(IgM) を調べる方法
  • 痰や咽頭のぬぐい液から、マイコプラズマのDNAを増やして検出する方法

マイコプラズマ肺炎の治療法―薬はある?入院は必要?

マイコプラズマ肺炎の治療法―薬はある?入院は必要?マイコプラズマ感染症は自然治癒する疾患です。必ず入院が必要とは限らないので、ご自宅で休むことも可能です。当院では、肺炎、気管支炎などのレントゲン所見がある場合に限り、抗生剤の治療対象としています。
抗生剤につきましては、マクロライド系抗生物質(クラリス/クラリシッド、ジスロマックなど)が有効とされていましたが、ニューキノロンやテトラサイクリン系抗生物質も有効です。
マクロライド系抗生物質では効果が期待できず、かつマイコプラズマ肺炎の確定診断がついたお子さまには、オゼックスやミノマイシンなどの抗生物質を処方することもあります。

子どもがマイコプラズマ肺炎になったときの対処法

脱水を防ぐ水分補給

発熱しているときは、汗として体から水分が出ていくので、普段よりも脱水症状になりがちです。脱水症状を防ぐために、こまめに水分補給を行いましょう。
飲み物はなるべく塩分と水分を同時に摂取できる「経口補水液」などを、「常温で」飲ませてあげてください。

咳を和らげるための加湿

濡れタオルや加湿器を駆使して、部屋の湿度を一定以上にしましょう。こまめに水分を摂取することでのどがうるおい、咳が軽くさせることができます。
また、横になっているときに咳が出て眠れない場合は、クッションや布団などで少し上体を起こしてあげましょう。

保育園・学校は「全身症状が良くなれば」行ってもOK

保育園・学校は「全身症状が良くなれば」行ってもOKマイコプラズマ肺炎を含め、マイコプラズマ感染症は、学校保健安全法で「その他の感染症」として指定されている感染症です。
登園・登校は、症状が改善して全身症状が良くなったら可能ですが、症状が出ているうちは登園や登校を控える必要があります。
マイコプラズマ肺炎は感染者の飛沫を介して感染が広がるので、手洗い・うがいを徹底し、外出時は人混みを避け、マスクをするなどの予防を行いましょう。

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